今朝、

9月1日から太陽の家を利用してくれていた母子が、

お家に帰っていきました。

利用者さんがたくさんいた時も、

スタッフのように働いてくれて、

太陽の家の支えてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月の開所から沢山の人と出会い、お別れしてきましたが、

なぜか、秋は別れをもの悲しくさせます。

秋は落ち葉も木に、稲も田んぼに、虫も草やお花にお別れをする

さよならの季節ですね。

でも、木には沢山の木の実が実って、落ち葉も土に還る

新しいはじまりの季節でもあるんですよね。

きっと、今まで出会ったたくさんの人に、また会える日が来ますね。

その時には、成長した姿を見せられるように!

 

また、先日、太陽の家に利用者さんからお手紙が届きました。

その中には、太陽の家を利用してくれた5年生の女の子の作文がありました。

5年生の女の子が自分の現実と向き合いながら

日々の生活と太陽の家での生活の中で、

人と人との繋がりのこと、

原子力発電ではない、自然のエネルギーこと、

自然に触れること、

いろんなことを、小さい体をいっぱいにして考えたことが伝わってきました。

 

長くなりますが、読んで下さい。

 

太陽の家ですごして思うこと

私は8月1日から4日まで、宮城県の登米町に行ってきました。郡山からは高速道路でも2時間以上かかる遠いところです。お母さんが夏休みに保養するところを探して、妹と3人で泊まってきました。

保養施設の名前は「太陽の家」です。太陽の家は、福島の子供たちが気軽に休みの日に遊びに来れるように建てられた家だそうです。家の中に入ると、床も天井も階段も壁も全部木でできていました。20人くらいで座れるテーブルやいす、棚も全部そのままの木です。6月にできたばかりなので、家の中に入るとたくさん木のにおいがしました。家の中には大きな戸がたくさんあって、いつも風が通り抜けて気持ちよかったです。

太陽の家には、食事の世話をしてくれるおばさんや一緒に遊んでくれるボランティアのお兄さんたちがたくさんいました。そして、私たち以外にも郡山市や福島市からたくさんの親子が保養に来ていました。入所したばかりの時は不安だったけれど、みんながとても親切にしてくれてだんだん楽しくなっていきました。

去年の地震と原発事故の影響で、私たちは普通の生活ができなくなりました。例えば暑い日は思いっきり家中の戸を開けて風を、家の中に風を入れたくても、少し前まで風の強い日は窓を開けない方がいいと言われていました。太陽の家では福島の子供たちがのびのび遊べるように、いろいろなイベントを企画してくれました。私たちはキャンプ場でカレーを作ったりジャガイモ掘りをして来ました。外でご飯を作って食べたり、心配しないで暗くなるまで畑の中でイモを掘るなんて今の福島ではできないと思います。

私は水泳を習っているので市の水泳交換会をとても楽しみにしていました。でも今年も中止になりました。夏休みにはたくさん外で遊びたいと思いました。でもまだ福島では我慢することがたくさんあると思います。

できれば地震はないほうがいいけれど天災だから仕方がないです。でも原発は人が決められるのにどうしてなくならないのだろうと思います。遊びや毎日の生活を制限されてうんざりしているのに。

太陽の家は木でできているだけじゃなく、太陽の力を利用してお湯を沸かしたり電気を作っているそうです。だからその日の天気によって部屋のシャワーが急に熱くなったり冷たくなったり大変なこともありました。でも寒い冬には森の木のあまりを使って燃料にしたりすると話を聞いて、福島でもできないのかなと思いました。

最後に太陽の家を退所する時、玄関にたくさんの名前が書いてあるボードを見つけました。そこには太陽の家を建ててくれた会社の名前や家具やふとんなどを寄付してくれた人の名前が書いてありました。みんな福島の子ども達のために協力して応援してくれていると思ったらとても嬉しくなりました。太陽の家は人の優しさでできた家なんだと感じました。

これからも困ったことや大変なことがたくさんあるかも知れません。でもその時には太陽の家のことを思い出してがんばりたいと思います。そして私も誰かのために役に立つ人になりたいと思いました。


2012/9/20(木)blog 2 Comments
2件のコメント to “さよならとお手紙(原発事故と向き合う女の子から)”'
  1. 日影良孝 より:

    手紙を読んで「手のひらに太陽の家」を設計することができて本当に良かったと思いました。同時に福島の子供たちや家族の思いを、僕たちは絶対わすれてはいけないことだと思いました。距離と時間が2011年3月11日を風化させてはいけないと思いました。

  2. 重 政子 より:

    5年生の少女の作文に感動しています。
    この少女の文章を拝見していて、家の中の木の香り、吹き抜ける風、温かくさざめく人の声、そして笑顔の人々、元気に跳ねまわる子ども達の足音とのびのびとした笑い声、・・・手のひらに太陽の家のことは、テープカットに並んだ皆さんの写真でしか知らない私ですが手に取るように・・分かったように感じます。
    この少女がこの「手のひらに太陽の家」での体験の記憶を今後、どの様に昇華させ、現実と向き合いながら成長していくのか楽しみです。「手のひらに太陽の家」の使命は大きいですね。蔭ながら応援団でいます。

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